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COLUMNARPSコラム Disce gaudere(ディスケ・ガウデーレ)

経営戦略シナリオ ~顧客視点で事業競争力を強化する(2)~

こんにちは。アクセラレーションパートナーズの松下です。
今回は、経営戦略シナリオ ~顧客視点で事業競争力を強化する(2)Core Competence(コア・コンピタンス)~について詳しく解説します。

経営戦略(2)
Core Competence(コア・コンピタンス)~独自資源を育て強みを活かす~

独自資源【コア・コンピタンス】とは?
顧客に対して、他社には提供できないような利益もたらすことのできる、企業内部に秘められた独自のスキルや技術の集合体のことです。

3つの条件を満たす自社能力
1.    顧客に何らかの利益をもたらす自社能力
2.    競合相手に真似されにくい自社能力
3.    複数の商品・市場に推進できる自社能力

1.顧客に何らかの利益をもたらす自社能力
どれだけ高い技術力を持ち、優れた戦略性を描いていたとしても、それが自社の利益にしかなっていなかったとしたら
顧客から見た時に自分達の利益であると感じ、認知される部分がどこにも無ければ、いずれその技術、そして企業は淘汰されてしまうでしょう。
だからこそ、自社能力を生み出し、育てていく時には顧客に対しての利益もしっかりと意識しておく必要性があります。

2.競合相手に真似されにくい自社能力
コア・コンピタンスとなる自社能力を生み出す際には、その技術やスキルが競合相手により真似されにくい、または真似できないものであるかということにも注目する必要があるのです。
逆にいえば、現在育てている新しい自社能力に対して、真似することが難しい付加価値を加えることが出来るならば、その自社能力はコア・コンピタンスとして大きな力となる可能性を秘めると言えます。

3.複数の商品・市場に推進できる自社能力
例えば、ある新しい技術を生み出したとします。 しかし、その技術は商品Aという1種類の商品を製造するためだけにしか活かすことができません。この技術を通じて顧客に対して目に見える形で利益をもたらすことができる。そして、同業他社には簡単に真似する事が出来ない。これを立派なコア・コンピタンスであると信じ、その技術のみを磨き続けながら経営を続けるとどうなっていくでしょうか。数年後、商品Aよりも便利で安価な商品が次々と登場し、商品Aの需要は無くなりました。 その結果、これまでコア・コンピタンスであると信じてきた技術の使い道を失い、企業はその中心部分に大きな空洞を空ける事になるのです。
このような状態になるのを避けるため、コア・コンピタンスには複数の商品や市場に対しても応用できる汎用性が求められています。

コア・コンピタンスの見極め方(VRIO分析)

1.    模倣可能性(Imitability)
2.    移動可能性(Transferability)
3.    代替可能性(Substitutability)
4.    希少性(Scarcity)
5.    耐久性(Durability)

1.模倣可能性
その技術や特性が競合他社に簡単に真似できるものであるかという視点から評価を行います。 模倣可能性が低いほど、その分野や商品において他社は自社に追いつくことが難しく、大きな競争優位性を得ることができます。

2.移動可能性
1種類の製品や分野だけではなく、多くの製品や分野に応用ができ、幅広く展開していくことができるかどうかという視点から評価を行います。
移動可能性が高いほど、その強みに汎用性があることになり、次々に優れた商品やサービスを提供していける事になります。

3.代替可能性
その強みが簡単に他の方法で置き換える事の出来ない唯一無二の存在であるかという視点から評価を行います。代替可能性が低いほど、その分野における需要が大きくなり、独占的なシェアを獲得することができます。

4.希少性
その技術や特性が珍しいものであり、希少価値が存在するかどうかという視点から評価を行います。希少性は代替可能性や模倣可能性と強い関わりを持ち、それぞれの視点において高い評価を行うことができる技術や特性は、その分野や市場において圧倒的なアドバンテージを有する強い武器に成長していく可能性が高いと考えられます。

5.耐久性
その強みが長期に渡って競争優位性を維持する事が出来るかどうかという視点から評価を行います。耐久度が高いほど、コア・コンピタンスの価値が補償され、廃れにくいものとなります。ITなどの技術の進歩が著しい分野では日々新たな技術や発見が生まれているため耐久性は低くなりがちであり、ブランド的価値など大きな変動の少ないものは耐久性が高くなる傾向があります。


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